B-bizジャーナル

【開催レポート】7/2(土)ONE BEPPU DREAM FESTIVAL(後編)

目次

2022年7月2日、別府市公会堂にて開催された『ONE BEPPU DREAM FESTIVAL(ドリフェス)』。別府市内外から約300名の方々にご来場いただきました。

 

今回はONE BEPPU DREAM FESTIVAL(ドリフェス)イベントレポート後編。大分県アバタープロジェクト創出事業やONE BEPPU DREAM AWARD 2022キックオフカンファレンスの様子をお届けします。

◆イベントレポート前編はこちら

B-biz LINK 地域ビジネスプロデュースチームの魚返、末光の司会でスタート!

 

 

大分県アバタープロジェクト創出事業・先端技術体験ブース

 

アバタープロジェクト創出事業では、梶谷 ケビン氏に登壇していただいたKeynote Speechや、大分県のアバター、ロボット事業を代表する4社によるTalk Sessionが開催されました。

 

先端技術体験ブースでは、アバターロボット操作体験や次世代モビリティの試乗体験ができるブースが設けられました。

 

 

アバタープロジェクト創出事業:Keynote Speech

avatarin株式会社(以下、アバターイン)の取締役COOである梶谷 ケビン氏を講師にお招きし、アバターイン設立までの道のりとアバターの未来についてお話を伺いました。

 

アバターインは、全日本空輸株式会社(ANA)の社員だった深堀昂氏(代表取締役CEO/共同創業者)と梶谷ケビン氏が立ち上げた、アバターを新たな社会インフラとして広げることを目指す会社です。ケビン氏はなぜアバターに着目し、世界中の人がアバターを使える未来を構想したのでしょうか。今回は、ケビン氏によるKeynote Speechの内容を要約し、皆様にアバターイン設立までの歴史やアバターの未来、ケビン氏がアントレプレナーとして大切にしていることなどをお伝えします。

 

まず、ケビン氏がアバター事業を考え始めたきっかけを紐解いていきます。アバターについて考え始めたきっかけは、米XPRIZE財団主催の次期国際賞金レース設計コンテストに深堀氏と共に参加し、アバターロボットを活用して社会課題解決を図る「ANA AVATAR XPRIZE」のコンセプトをデザインしグランプリ受賞したこと、XPRIZEでの条件に「Transpotation(移動)」の枠組みで新たな技術を考える必要があったことでした。

 

その時に着目したのが、飛行機を利用するのは全人類の6%であるという事実。この事実こそが現在のアバター事業が生まれる起点になりました。身体的な制約や金銭面の理由などで移動できない人たちが94%もいるということは、現代社会では人的リソースを十分に活用できていないということ。ケビン氏は、物理的な移動のギャップを民主化したい。山奥に生まれた子どもがいつでも先端の医療や学びを受けられる環境を作りたいと考えるようになりました。

 

そこで生まれたのが、「テレポーテーション(瞬間移動)」という発想でした。もし人間を瞬間移動することができれば、世界中の人々が自由に移動することができるという考えです。この考えを持って挑んだXPRIZE Visioneersでのキックオフ発表。会場で数々の優秀なプランが発表される中、意気揚々と「テレポーテーションを実現します」と発表したところ、周りは失笑。ある一人の女性には大爆笑されてしまいました。

 

ですが、XPRIZEの創設者兼会長であるピーター・H. ディアマンディス氏からは大絶賛されました。ケビン氏らはピーター氏に物理学者やエンジニアを紹介してもらい、詳しく話を聞くことができました。また、東京大学で量子テレポーテーションを研究されている古澤明教授にもアプローチし、助言をいただきました。その試行錯誤の中でたどり着いたのが、意識と感覚と技能だけを瞬間移動させるというアバター構想です。1体のアバターをその地域に置くだけで、何億人にも上るリソースがその地域に届けられると考えたそうです。

 

このアイデアをコンテストの決勝で発表したところ、ダントツ最下位から大逆転、見事グランプリを獲得。そこから高性能アバターを開発するための賞金総額10億円の国際賞金レース「ANA AVATAR XPRIZE」がスタート、81ヶ国820チームの企業や研究機関が参加し、様々なアバター活用についての仮説検証を重ねました。

 

その後、ANAグループ内外での実証実験を経て、アバタープラットフォームである「avatarin(アバターイン)」と、普及型コミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」を発表。現在はアバターインにて「アバターを、すべての人の、新しい能力にすることで、人類のあらゆる可能性を広げていく」というミッション実現のため、先端技術を基に人類の様々な課題を解決する新たなサービスを開発、提供しています。

 

Keynote Speechの最後に、アントレプレナーシップについてのケビン氏の考えをお話しいただきました。ケビン氏はアントレプレナーシップについては、XPRIZE創設者であるピーター氏の言葉に深く影響を受けたと語っていました。ピーター氏は「アントレプレナーは恐怖を感じない。なぜならば恐怖は不確実性からなり、不確実性はチャンスだからだ」と話していたそうです。その言葉を受け、ケビン氏は不確実性を乗り越える方法は大きな夢を持つことだと考えるようになりました。不確実性を追うことを冒険と捉え、失敗さえも成功のためのスパイスだと考えることができれば、可能性はどんどん広がっていく。ケビン氏はこう語っていました。

 

 

 

 

 

アバタープロジェクト創出事業:Talk Session

アバタープロジェクト創出事業のTalk Sessionにおいては4名のゲストをお招きし、アバターをテーマとしてトークセッションを開催しました。登壇者は以下の通りです。

 

ー登壇者情報ー

◆梶谷ケビン氏(avatarin株式会社 取締役COO)

◆吉田柳太郎氏(株式会社IoZ代表取締役社長 ロボ団別府校長)

◆佐藤 勝義氏(株式会社デンケン システム・ソリューション事業部事業推進部門部長)

◆佐藤 元彦氏(大分県商工観光労働部先端技術挑戦課長)

 

ここからは、4名のトークセッションの様子をお届けします。

 

ファシリテーター(B-biz LINKコーディネーター末光伊芙季):みなさんにアバターやロボット、宇宙との出会いやきかっけについてお話を伺おうと思います。ケビンさん、アバターを作るようになったきっかけを教えてください。

 

梶谷ケビン氏:直近だと、2016年開催のXPRIZEの海外コンペにアバターイン共同創業者の深堀と参加したことです。さらに遡ると、子どものころずっと空を見ていたことがきっかけだったかなと思います。世界中どこに住んでても同じ空の下で暮らしているという一体感についてずっと考えていました。

 

ファシリテーター:次に吉田さんにお話を伺いたいと思います。吉田さんがロボットを作るようになったきっかけを教えてください。

 

吉田柳太郎氏:ロボットが自由に動けるようにしてあげたいと思い始めたのがきっかけです。画像分析をサラリーマン時代から研究していたのですが、GPSなしでも空間認知ができる仕組み、ロボットの眼を作りたい。そう思い、今は画像認識で顔認証ができるロボットなどを提供させていただいております。

 

ファシリテーター:続いて佐藤勝義さん、newmeとデンケンさんの出会いについて教えていただけますでしょうか。

 

佐藤 勝義氏:もともと大分県とANAさんが大分県内でロボットを作れる会社がないか探されている時に、ケビンさんの「Made in Japanのロボットを作りたいんです」という熱い想いを聞き、是非自分も関わりたいと思いました。その時に「Made in Oitaのロボットを作りたい」と伝えさせていただき、共同開発することが決定しました。

写真右から、佐藤元彦氏(大分県商工観光労働部先端技術挑戦課長)、吉田柳太郎氏(株式会社IoZ代表取締役社長 ロボ団別府校長)、佐藤勝義氏(株式会社デンケン システム・ソリューション事業部事業推進部門部長)

 

ファシリテーター:今のお話にMade in Japanというワードが出てきましたが、ケビンさんはなぜMade in Japanのロボットにこだわったのでしょうか?

 

梶谷ケビン氏:アバターインは現在、13か国のメンバーで構成されているのですが、全員が口を揃えて、Made in Japanのロボットで日本発のプラットフォームにしたいと言うほど、皆が日本に対して熱い想いを持っています。その理由は、モノづくり大国だからこそ備わっている、日本人のロボットを進んで受け入れる姿勢やモノを共有する文化が日本にはあるからです。この日本の強みを利用して日本からこの技術のユースケースや事例を作ることで、世界中の方々が、アバターの使い方を理解できる良いモデルになると思っています。

 

ファシリテーター:続いて、佐藤元彦さん、大分県と宇宙が出会ったきっかけを教えてください。

 

佐藤 元彦氏:大分県と宇宙が出会った背景をお話させていただきます。現在、イーロン・マスク氏のスペースエックスに象徴されるように民間企業がロケットを打ち上げ、民間企業の人工衛星が活用されるという時代になりました。宇宙産業の規模がどんどん大きくなり、現在の市場規模は40兆円ほどですが、2040年には120兆円になると予想されています。そうした背景があり、ANAさんがロケットの打ち上げ条件に合う場所を探していたところ、大分空港がぴったりだと選んでいただき、協力することになりました。石油化学コンビナートや様々な産業が集積していること、世界中に人が来ても楽しめる観光資源があることが選出いただいた理由です。

 

ファシリテーター:先程のケビンさんの話の中でもありましたが、何かに取り組むにあたって、興味や疑問を持ち続けることがとても重要だと感じています。皆さんが子どものときにずっと疑問に思っていたことを教えてください。

 

佐藤 勝義氏:小さいころから、宇宙はどれくらい続いているのかなという疑問を持っていた記憶があります。どうやって光よりも早いスピードで宇宙は広がっていったのかという疑問を空を見つめながらずっと考えていました。

 

吉田柳太郎氏:小学5年生の頃にビックバンという言葉が日本で広まっていました。その時、理科の先生が「宇宙は無から始まったんだ」と言っていたのを聞いて、非常に驚いたことを覚えています。そこから宇宙に対し、どんな世界なのか、どうやって生まれたのかといった疑問について常に考えていました。

 

佐藤 元彦:ある宇宙についての本を読んだことがきっかけで、どうやったら宇宙に行けるのかについてたくさん考えるようになりました。その疑問が今の仕事にも繋がっているのかなと思います。

 

梶谷ケビン氏:世の中は自分の視点でしか経験することができませんが、それを違う人として違う角度から見たときにどういう風に世の中が見えるのだろうと考えていました。これは少しコンプレックスになるのかもしれませんが、私の人生を一言でまとめると『マイノリティ』です。アメリカに住んでいた時はアジア人としてマイノリティに。日本では外国人というマイノリティに。この経験から、お互いの違いを分かち合うことの難しさを実感してきました。もし、アバターで自分を外から見ることができたら、お互いの違いも認められやすくなるのかもしれない。今ではそんな可能性をアバターに感じています。

 

 

 

 

 

先端技術体験コーナー

アバターロボット操作体験では、こちらの企業にご協力をいただきました。

協力企業(あいうえお順):株式会社IoZ、avatarin株式会社、ciRobotics株式会社、株式会社デンケン  

株式会社IoZさんにご協力いただき配置した「Temi」や「WILL」は、話しかけるだけでその人を追尾したり、特定の場所へ案内することができることに大変驚きました。他にもAIアシスタント機能やビデオ通話機能など、TemiとWILLにはたくさんの機能があります。

 

また、株式会社デンケンさんにご協力いただき配置した「newme」は、PC操作で自分自身がアバターロボットの中にいるような感覚になり、あたかもその場所に居るような不思議な体験ができました。

いずれのアバターロボットも、社内や家族内でのコミュニケーションツールとして、また、お店やイベントでの案内ロボットとしてなど、その活用方法は、今後確実に多様化していくと実感しました。

 

次世代モビリティ展示・試乗体験

次世代モビリティ展示・試乗体験では、こちらの企業の方々にご協力いただきました。

協力企業(あいうえお順): 株式会社IoZ、いくつものかたち株式会社大分市次世代モビリティ研究会

 

会場では2台の次世代モビリティが用意され、多くの方が試乗を楽しみました。こちらのモビリティですが、顔認証によるエンジン始動や位置情報の取得機能など先端技術が搭載されており、さらに実際にナンバープレートが付いているので、公道での運転も可能だそうです。実際に乗った方に話を聞いてみたところ、走行音はほぼ無音。走り出しもなめらかで運転するのがとても楽しかったそうです。最大80km/hほどのスピードが出るそうで、これらのモビリティが世の中に浸透する日もそう遠くないのではないかと実感しました。

 

 

ONE BEPPU DREAM AWARD 2022キックオフカンファレンス

ONE BEPPU DREAM AWARDについて

B-biz LINK地域ビジネスプロデュースチームコーディネーターの小島よりONE BEPPU DREAM AWARDについて説明させていただきました。

 

ONE BEPPU DREAM AWARDは、別府を選び起業・創業する人にスポットを当て、「地域課題の解決」や「社会価値を創造する」ビジネスモデルが生まれた背景やストーリーを知ってもらい、応援してもらうためのイベントです。今年もONE BEPPU DREAM AWARD 2022の開催が決定いたしました!

 

◆ONE BEPPU DREAM AWARD 2021のステージ映像はこちら

◆全体スケジュール、過去のファイナリストなどONE BEPPU DREAM AWARD 2022の詳細はこちら

ONE BEPPU DREAM AWARD2021ファイナリストトークセッション

続いて、昨年度のファイナリストである吉永陽介氏と飯田惟太郎氏をゲストにお招きし、この1年間でどのような変化があったのかについてお話いただきました。

 

ー登壇者情報ー

LOST ITEM DELIVERY株式会社 吉永陽介氏               

湯けむり図書館「木陰」 飯田惟太郎氏

 

ファシリテーター(小島):昨年11月にONE BEPPU DREAMでお話しされた事業テーマと、11月から現在までどのように事業を進められてきたかお話しいただけますでしょうか?

 

吉永氏:「忘れたことがきっかけで忘れられない街になる」というコンセプトで宿泊者様の費用負担ゼロで宿泊施設に代わって忘れ物をお送りするサービスをスタートさせていただきました。11月から行った取り組みを3つお話させてください。1つ目は、別府での事務所の設立です。2つ目は、別府をアピールするデザインを施した返送用段ボール箱の作成です。3つ目は、廃棄される引き取り手のない忘れ物をリユースすることです。こちらについては6月26日(日)にイベントを実施し、多くの人に来ていただきました。

自身の事業について説明する吉永氏(写真右から2人目)

 

ファシリテーター:続いて、飯田さんにお伺いしたいと思います。昨年発表したテーマと、この半年間の取り組みについて教えてください。

 

飯田氏:私は実際に大学生活で感じたことを事業として形にしました。私が通う大学にはボランティアをやりたい方や起業をしたい方が数多くいるのですが、私はこの風潮に少し違和感を持っていました。社会では、夢がないことは悪いことではなく、大学で将来やりたいことを見つけようとする人が多いのにも関わらず、夢があることが前提になっているのは夢がない方がさみしい気持ちになるのではないかと感じたからです。。夢がないことは悪いことではない。これを伝えるためのコミュニティを作りたいと思い、実際にONE BEPPU DREAM AWARDでプレゼンテーションさせていただき、鉄輪で事業を始めることができました。図書館は全て自分の手で作り、オープンにこぎつけそしてよりよいサービスにするため、仲間とたくさん話し合って創り上げてきました。今では後輩もジョインしてくれて、次の世代へ引き継ぐ準備をしているところです。

 

ファシリテーター:昨年のONE BEPPU DREAM AWARDでサポーター企業が何社かついてくださったと思いますが、サポーター企業とはどのように関わられていますか?

 

吉永氏:別府に事務所を構えることができたのもサポーター企業(コワーキングスペースLINKを運営する株式会社システム・キープ・ヤードさん)のおかげです。相談に行くと、すごく親身に相談に乗ってくださり、別府事務所立ち上げを支援してくださいました。また電通さんは、サービスを世の中に広げていくためのアドバイスをいただき、ホームページを作り直すなど、マーケティング全般の指南を受けています。サポーター企業の皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

飯田氏:大分合同新聞さんなどサポーター企業様にはメディア露出の面で沢山ご支援いただきました。また、大分みらい信用金庫さんともよく相談に乗っていただいているのですが、「大人はこんなにも優しいのか」と思うほど温かく支援してくださり、本当に感謝しています。自分の想いを伝えたら、応えてくれる方がいるという経験を学生時代にできたことは、自分の人生における大切な財産になりました。

 

ファシリテーター:今後、どのようなビジョンを持って取り組んでいきたいですか?

 

吉永氏:企業理念として「他者貢献」を掲げていますが、わたくし共が貢献することはもとより、宿泊者様、ゲスト、地域を忘れ物で繋げ、三方が貢献しあえるような仕組みづくりを今後も行っていきたいです。

 

飯田氏:図書館オープンから半年が経過し、事業テーマである「着飾らない」について深く考えているところです。人と比べてしまい自信をなくしてしまう人にどうアプローチしていけば良いのか。最近やっとこの答えを導き出すことができました。その答えとは「根拠なき自信」を与えてあげること。自信があったら、自分のやりたいことを行動に起こし、新たなチャレンジをすることができます。新たなチャレンジを通して、自分自身の目標を見つけていって欲しい。このような想いを持って今後も活動を続けていきたいと思います。

 

ONE BEPPU DREAM AWARD 2020ファイナリストプレゼンテーション

続いて、ONE BEPPU DREAM AWARD 2020ファイナリストの堤 梨佳さんに登壇していただき、堤さんが手がける事業の内容や想い、今後の展望をお話いただきました。

 

堤さんはONE BEPPU DREAM AWARD2020にて、オンラインホームステイサービス「KIDEA」を提案し、オーディエンス賞を受賞されています。朝日新聞社社員として働きながら、KIDEAのサービスをスタート(朝日新聞社内のテストマーケティング事業)。その後、自分自身が法人代表として事業展開を行うこととなり、今年3月「一般社団法人学びにSPARKを」を立ち上げられています。

 

ここからは、堤さんのプレゼンテーションの内容をお届けします。

***

 

日本の子どもたちは、健康のフィールドでは世界でNo.1を誇るほど恵まれています。しかしながら、精神的幸福度は先進国38か国中ワースト2位。その理由は自信のなさや達成感を得られる経験が不足していることなどが関係しているといわれています。

 

今から5年後の2027年、50%のアメリカの労働人口がフリーランスやアントレプレナーになると予測されています。その傾向は日本にも近い将来訪れるはずです。そうなった社会で「自信がないから」「達成感が得られないから」と閉じこもっては社会で活躍できなくなってしまいます。

 

しかし、「自信がない」ことは子ども自身が悪いのでしょうか?子どもたちが生きる世界が小さすぎることこそが子どもが自信を持てない原因だとお話されていました。

 

子どもたちに全く新しい世界を見せてあげること。私はここに焦点をあて、子どもたちが自分で未来を切り開くことができるようになるためのサポートを行っています。

 

そこで立ち上げたのが、オンラインホームステイサービス「KIDEA」です。KIDEAは、オンライン会議ツールのZoomを使い、子どもたちが外国人コーチと楽しく交流しながら、主に英語でその国の文化を学ぶことができるサービスです。料理やダンス、絵画や工作など多彩なレッスンを通じて、これからの世の中に必要とされる、国際感覚・非認知能力・実践的な英語力が養えます。

 

KIDEAのコーチは、主に各国からの留学生。立命館アジア太平洋大学(APU)の留学生もコーチとして関わってくれています。お子さまと一緒に世界を冒険するガイド役として、レッスンをするだけでなく、自国の文化も紹介します。日本語も話せるので、時には英語と日本語を織りまぜながら、子どもたちの「もっと知りたい!」という好奇心を育むためのお手伝いをします。

 

留学生は子どもたちが一生懸命使う英語に対し、「Amazing!」「Awesome!」などと、リアクション。このリアクションこそが子どもたちの自信に繋がると私は思います。

 

私はONE BEPPU DREAM AWARD2020にてオーディエンス賞受賞後、日本全国のべ1000人、800回のレッスンを実施しました。サポーター企業の皆様にもたくさん支援していただき、本当に感謝しています。

 

しかし、KIDEAは社内のテストマーケティング期間を終え、今年2月に終了してしまいました。「まだ子どもたちの世界が小さすぎる問題は全然解決していない」。そう思った私は子どもたちの可能性を爆発させる機会を提供したいと考え、子どものやる気に火をつける世界体験型アカデミー「SPARK」をスタートさせました。

 

SPARKでは、従来のオンラインのレッスンに加え、リアルの交流会も取り入れています。さらにモチベーション高く、世界のことをもっと知ってもらうためのレッスンを提供しています。

SPARKは現在も事業を拡大し続けています。最近では、福岡の筑紫丘小学校にて小学校3年生120名に対して多文化教育の授業を行いました。現在は豊中市での授業に向けて準備中です。

 

 

DREAM ACADEMY & DREAM CAMPについて

堤さんの現況報告後、ONE BEPPU DREAMの派生企画であるDREAM ACADEMYとDREAM CAMPについてB-biz LINKの小島から説明させていただきました。

DREAM ACADEMYとは、別府で起業したい、事業を加速させたいと考える方々のための取り組みです。多方面で活躍する講師をメンターに迎え、即実践できるようにアイデアをブラッシュアップしていきます。他者へのアドバイスも自身のビジネスの参考にすることができるよう、受講生同士が協働しながら取り組める形態にしています。

 

DREAM ACADEMYで得た知見や経験を活かし、アイデアをブラッシュアップすることでONE BEPPU DREAM AWARDでの事業提案を目指します。

 

現在行っているのは、DREAM ACADEMY2期生の講座。ダイバーシティとキャリア形成、アントレプレナーシップをテーマに講座を行っています。

 

◆DREAM ACADEMY2期生向け講座のレポートはこちら

 

 

DREAM CAMPは悩みや不安を抱える学生に向けて開催したキャンプです。

 

「学生生活をもう少し謳歌したいけど、何が自分にできるのかがよくわからない」

「留学もまともに行けないし、就活も近づいてきてるが社会とどのようにつながればいいのかわからない」

 

という悩みや不安を抱えている学生に対し、夢や希望を語り合う機会を設けることで、将来の道筋を立てるのをサポートします。

 

今回は、6月11日(土)~12日(日)にRECAMP別府志高湖にて開催しました。

 

学生30名と、B-biz LINK、企画協力いただく大分みらい信用金庫の皆様などがかかわり、互いのつながりを意識したプログラムとなりました。

 

◆DREAM CAMPのレポートはこちら

 

 

別府市長挨拶 / DREAM 大抽選会

ドリフェスを締めくくる形で、主催の別府市を代表して長野恭紘市長にご挨拶をいただきました。

ONE BEPPU DREAMに懸ける思いをお話しいただき「起業家がどんどん別府で生まれていってほしい、その起業家たちを別府は応援し続けます!」というメッセージでした。 

そして市長にもステージに残っていただき、お待ちかねの「DREAM 大抽選会」

登壇者の方々とともに抽選会に参加していただきました。

 

画像をよく見ていただくと「?!」っとなった方もいると思います。

このDREAM 大抽選会には、なんと、「宇宙人 U」が駆けつけてくれました!アジア初の「水平型宇宙港」(宇宙港:人や人工衛星が宇宙に行くための港)である大分空港。2022年にもロケット打ち上げが予定されています。「宇宙ノオンセン県オオイタ」にて各地で目撃されている宇宙人 Uが会場で注目を集めました。

 

山田別荘や御宿ゑびす屋の宿泊券、蒸士茶楼や焼肉一力のお食事券、米ぬか酵素温浴「ハーティ」の特典チケットなどが当たる今回の大抽選会。来場者の方々が番号を入れた抽選箱から番号を引くたび、会場は大盛り上がり。たくさんの方の笑顔を見ることができました。

 

 

 

編集後記

 

今回は2022年7月2日に開催された『ONE BEPPU DREAM FESTIVAL』の様子をお届けしましたが、いかがだったでしょうか?

 

最後に今回のイベントに参加してくださった来場者の方に伺った感想を紹介します。

 

「子どもと一緒に来ましたが、キッチンカーや最新モビリティの体験、素敵なステージなど親子で楽しめるイベントが沢山あり、1日楽しませていただきました!中でもおしごと展では、自分と同年代の方々がそれぞれ想いを持ってお店を構えているのを見て、エネルギーをもらいましたし、自分も何か新しいことにチャレンジしたいなと思いました」

 

「外のキッチンカーやおしごと展、ステージや抽選会など、久しぶりにお祭りに参加したようでとても楽しめました!同時に多くの学びを得られた日にもなりました。特にONE BEPPU DREAM AWARDのファイナリストの方々のお話は非常に興味深かったです。また、アバターやロボット、宇宙開発のお話を聞いて、大分県でこんなに最先端の技術開発が行われていたことに驚きました。実際にアバターやモビリティを体験しましたが、こんなにも進歩しているのかと関心しました。」

 

このようなコメントをいただき、大変嬉しく思っております。当日お越しくださった方、イベントレポートを読んでくださった方、ありがとうございました。

 

TEL 0977-77-4513
お問い合わせフォーム
別府の観光データ
ページ先頭へ