B-bizジャーナル

【開催レポート】ドリアカ「お金の仕組みと会社の作り方」講師:帆足杏一さん/小島健一さん

6月29日に2期生の講座がスタートしたドリアカ(DREAM ACADEMY)。本日はドリアカの第3回目の講座の様子をお届けします。

 

第3回目は大分みらい信用金庫の帆足杏一さんとB-biz LINKの小島健一さんに登壇していただき、創業計画作成術や会社のつくりかたをテーマにお話しいただきました。

 

講座の前半、帆足さんに創業計画についてお話いただきました。講座のタイトルは「シン・創業計画作成術 – ユメをカタチに。想いをカタチに。- 」創業のステップや資金調達、創業計画の作り方やマーケティングについて講演していただきました。

 

◆帆足杏一さんプロフィール

大分みらい信用金庫地域創生企画部副部長。大分大学経済学部卒業後、大分みらい信用金庫入庫へ入社し、現在、22年目。営業、融資、経営企画、営業推進の部署を経験した後に、現在は地域創生企画に携わる。趣味はキャンプ、美味しいものを食べること、日本酒。特技はアルティメット、手品。

 

「我が国の経済成長を促進するためには、社会課題の解決に果敢に挑戦するスタートアップが、イノベーションの担い手になっていくことが不可欠です」

 

この経済産業省のメッセージの紹介からスタートした帆足さんの講座。はじめに創業ステップについてお話しいただきました。

 

創業のステップを理解するために、帆足さんがおすすめしていたのは、日本政策金融公庫の「創業の手引き」という資料です。

 

※業種別の創業の手引、創業のポイント集はこちら

 

帆足さんが創業のステップの中で、重要なことの一つだと仰っていたのは「家族や協力者の了解を得ること」。資金的に困ったとき、金融機関以外にも頼れる存在があるということは、もしものときの頼みの綱になるため、重要な要素になるそうです。

 

帆足さんが事業を始める上で最も重要だと語るのは「マーケティング」です。「誰のどんな課題を解決したいのか」、「誰に何を(価値を)どのように提供する」つもりなのか。創業前にマーケティングについて深く考えることは事業の成否を分けると言っても過言ではありません。帆足さんにはSTPや3C(4C)、4P(5P)などのマーケティングのフレームワークを紹介していただきました。

 

「どんなに良いプロダクトでも、そのモノだけでは売れません。顧客の抱える課題を解決することが出来て初めて、価値や他社との差別化ポイントが生まれます。企業活動とは、『課題の発見と解決』の繰り返しであり、課題の発見こそ、経営者にしか出来ない最大の仕事だと思います。」

 

このように語る帆足さん。続けて、こんな話もされていました。「不安、不満、不経済、不便、不都合など、『不を解決できる事業』を作ることができれば、顧客は喜んで対価としてお金を払ってくれます。この、顧客すらも気づいていない『不』を解消する(=課題を解決する)ことこそが、ビジネスで成功するカギとなるのです。」

 

 

そして、講座の後半ではB-biz LINKの小島健一さんに登壇していただきました。学校法人職員、個人事業主、アルバイト、派遣社員、公益財団法人のスタッフ、NPO法人の立ち上げメンバー、株式会社の役員、一般社団法人の立ち上げメンバーなど様々な経験をされてきた小島さん。現在は、B-biz LINKでのコーディネーターとしての活動に加え、サンバシ株式会社を実際に経営されています。小島さんには、ご自身の経験から得た知見や経営者として感じた経営のリアルについてお話しいただきました。

 

◆小島健一さんプロフィール

 

(一社)別府市B-biz LINK地域ビジネスプロデュースチームコーディネーター/サンバシ株式会社代表取締役/国家資格キャリアコンサルタント/JBIA認定インキュベーション・マネジャー

広島大学文学部卒業後、学校法人文理学園(大分市)、立正大学(東京都大崎)、学校法人敬心学園(東京都高田馬場)のキャリア支援/学生募集などを担当。採用・就職・起業支援の仕事をしつつ、関わる全ての方々の可能性を開くお手伝いをしている。別府市の産業連携を推進するB-biz LINKや大分大学のキャリア支援も行う。若者支援一筋23年目。

 

これまで、NPO法人や株式会社などの定款作成に携わった経験から講座がスタート。

 

定款とは、会社の基本情報や規則などが記載されたもの。一言で言うと、会社の中の憲法であり、会社設立において最も重要な書類のひとつです。小島さんは、定款の中で最も重要なのは、会社の活動目的を示す項目であるとお話されていました。


続いて、サンバシ株式会社について紹介していただきました。サンバシ株式会社は、任意団体「大分みんなのキャリア支援センター」を法人化する形で2018年3月に設立された法人です。以下のような企業理念、ビジョン、ミッション、バリューを掲げ活動されています。

 

企業理念:関わる全ての人々の可能性を開く

ビジョン:いきいき、のびのびと働く人をひとりでも多く世の中に生み出す

ミッション:人と人とをつなぐローカルプラットフォームとして機能する

バリュー:ご縁・感謝・利他

 

小島さんは会社の理念やビジョンなどを言葉に表すことは非常に重要だと仰っていました。文章化することでニュアンスだけでなく、言葉で想いを伝えられます。企業が目指す方向について社員と共通認識を持つことは、会社の一体感に繋がります。

 

続いては「クイズ!会社設立のあれこれ~!」と題してクイズ形式で会社設立についての理解を深めたセッションの様子をお届けします。全10問実施したクイズの中で、いくつかの問題を取り上げて紹介します。

 

第1問!会社の設立をスムーズに行う為には誰に依頼すればいいでしょうか?

 

①自分で設立する

②司法書士に依頼

③行政書士に依頼

④社会保険労務士に依頼

⑤税理士に依頼

 

正解は②です!会社の設立をスムーズに行うには司法書士に相談するのが効果的です。別府市には市民相談窓口があるので、この中の「身近な法律相談会」に申し込むとよいかもしれません。

 

第2問!設立費用はどれくらいかかでしょうか?(株式会社の場合)

 

正解は約30万円です(サンバシ社の場合)。

※少しでも会社設立費用を抑えたい方は別府市会社設立支援補助金をご利用ください。

 

クイズ形式で会社設立について理解することができ、参加者の方々も楽しみながら学んでいました。

 

 

別府温泉♨ポーズでハイチーズ!

 

≪参加者の感想≫

「会社設立や創業計画という実践的な知識を学ぶことができた非常に有意義な時間でした。小島さん、帆足さんのお話がとても面白く、楽しみながら学ぶことができました」

 

「お二人の経験談を交えたお話が聞けて本当にためになりました。自分は今事業プランを立てているところなので、今日学んだ知識を活かしていきたいと思います。」

 

ドリアカ2期生の学びはまだまだ続きます!

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